熱田神宮 ( あつたじんぐう )と、大宮司家の子孫 木津屋について
熱田神宮は、愛知県名古屋市の神社
熱田神宮は、大宮司家によって守られてきました。初代から40代くらいまでの大宮司は木津屋のご先祖です
40代のうち11代ほどは、近代まで世襲が続いてきた千秋家( せんしゅうけ )です
熱田神宮は尾張氏により創祀されました。30代ほど後の平安時代に、藤原氏の血が入りました
←↑ 写真 : 宮簀媛命 ( みやすひめ )を祀る松姤社 ( まつごしゃ )と、尾張氏の子孫
【 大宮司家 】 一般には社家(しゃけ)でありますが、熱田神宮では大宮司家と称しています
【 千秋家 】 今は世襲ではありませんが、千秋家の千秋季賴(千秋季頼)さんが宮司をつとめています
草薙剣 ( くさなぎのつるぎ )を1900年以上に渡りお祀りしています
草薙剣 は、日本武尊/ヤマトタケルノミコトが用いて活躍をした剣です
草薙剣が熱田神宮に戻った喜びを伝える神輿渡御 ( しんよとぎょ )
前の日の夜に執り行われる「 酔笑人神事 」 ( えようどしんじ )も、同じ喜びを伝えています
草薙剣は元、天叢雲剣 ( あめのむらくものつるぎ )という名前でありました
また、尾張氏の先祖に天叢雲命という人(神)がいます
尾張氏 ( おわりうじ )は、天火明命( あめのほあかり )を祖にもつ氏族で、古代豪族です。尾張国造( おわりのくにのみやつこ )という官職を賜りました
熱田神宮には、尾張氏のご先祖が多く祀られています
相殿神として、尾張氏のご先祖、建稲種命 ( たけいなだね )、宮簀媛命 ( みやすひめ )が祀られています。 他、三柱の神
熱田神宮の境内摂社、上知我麻神社 ( かみちかま )
尾張氏のご先祖である乎止與命 ( おとよのみこと )を祀っています
熱田神宮の境内摂社、下知我麻神社 ( しもちかま )
尾張氏のご先祖である乎止與命の妻、真敷刀婢 ( ましきとべ )を祀っています
西向きの社殿であり、境内摂社でありながら境内からの参道がないという珍しい神社です
上に記した上知我麻神社と下知我麻神社は、境内の北の端と南の端に分かれて御鎮座しています。また、上知我麻神社は東向き、下知我麻神社は西向きです。熱田神宮は、とてもメジャーな神社ですが、このことをはじめ、謎はとても多いです
ひながじんじゃ 御祭神 : 日長命 ( ひながのみこと ) 宮簀媛命 ( みやすひめ )の兄
いまひこじんしゃ 御祭神 : 建稲種命 ( たけいなだねのみこと ) 尾張氏12代目の長、宮簀媛命の兄
おとごしゃ 御祭神 : 弟彦連 ( おとひこ ) 尾張氏15代目の長
あねごじんじゃ 御祭神 : 宮簀媛命( みやすひめ ) 日本武尊 ( ヤマトタケルノミコト )の妻
上の三社に素盞嗚神社と水向神社を合わせて、六末社と呼ばれています
断夫山古墳 ( だんぷやまこふん/だんぷさん)は、熱田神宮では陀武夫御墓と称しています
宮簀媛命のお墓と伝わっています
↑ 熱田神宮にかかわる尾張氏は、ここまで ↑
尾張国一宮の真清田神社 ( ますみだじんじゃ )は、尾張氏の祖神である天火明命を祀ってます
籠神社( このじんじゃ )は、元伊勢と伝わる京都府宮津市の神社
尾張氏の祖神、彦火明命 ( ひこほあかりのみこと )を、祀る
籠神社社家の海部氏 ( あまべうじ )は、尾張氏と同じ起源の氏族です
写真 : 眞名井神社(籠神社奥宮)と木津屋当主 2010年撮影
眞名井神社 ( まないじんじゃ )は、真名井神社とも表記される
大阪に御鎮座する住吉大社の社家
住吉大社の末社 侍者社(おもとしゃ)には、津守氏のご先祖である田裳見宿禰 (たもみのすくね)が祀られています。津守氏の祖神は天火明命であり、尾張氏と同じです
津守氏も木津屋のご先祖です。系図は完全ではないですが、血統は繋がっていると考えられます
尾張氏の祖神 天火明命は、饒速日命( にぎはやひのみこと )と同じ神であるとする説があります
日本書紀において、天火明命は、天照国照彦火明命 ( あまてるくにてるひこほあかりのみこと )と表記されています。また、ニギハヤヒも、天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊との別名もあり、似ています
写真 : 饒速日命を祀る磐船神社(天孫降臨の地) ↑
尾張氏の先祖である高倉下(たかくらじ)は、神武東征のおり、布都御魂(ふつのみたま)という剣を献上しました。そのことが神武天皇の勝利に繋がりました
はじめ、神武天皇がナガスネヒコとの戦いに行き詰っていました。その時、高倉下に夢で神託があり、布都御魂を献上することとなりました
ご祭神 : 宮簀媛 ( ミヤスミメ/ミヤズヒメ )
宮簀媛命は、ヤマトタケルノミコトの妻で、熱田神宮の創祀者です
草薙剣が御鎮座していた元の地。宮簀媛と兄の建稲種公の館があった地
すっきりとした境内
ご祭神 : 宮簀媛命
愛知県名古屋市緑区大高町火上山1-3
熱田神宮の起源は、この地であると想われます
日本武尊 ( ヤマトタケルノミコト )は、熱田神宮を創祀した宮簀媛命の夫です
天叢雲剣( あめのむらくものつるぎ )を使って活躍をし、その剣は草薙剣と呼ばれるようになりました
写真 : 草薙神社/静岡県清水区草薙 名代参拝
白鳥古墳( しらとり/しろとり )は、ヤマトタケルのお墓であると伝わっています
熱田神宮では、白鳥御陵 ( しろとりごりょう )と称しています
愛知県名古屋市熱田区白鳥 (熱田神宮の近く)
木津屋のお墓参り → 天皇陵
木津屋のご先祖には、社家(しゃやけ)がいくつかございます。社家は、神社の神職を代々世襲して務める家です
熱田神宮の他には、八坂神社(祇園)、津島神社、上賀茂神社、籠神社、石清水八幡宮、鹿島神宮、大宰府天満宮、宗像大社、伊勢神宮の社家の血を継承しています。その中でも、宮司をつとめた代数、年数は、熱田神宮が最も長く(およそ1400年)、社家から分かれてからの年数も浅く、木津屋とは縁が深い神社と云えます
社家は、熱田神宮の大宮司家のような宮司の長の家と、権宮司の家などもあり、大きな神社ほど多くの社家があったようです
熱田神宮 : 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
熱田神宮大宮司家の子孫 木津屋 大阪府大阪市西区南堀江4-23-27 06-4391-0704